ポピュラーとは何か。実は人間誰しも本人の意思とは隔離された場所で常々に「自分のポピュラー」を詮索している。それは音楽に限った事ではない。
ポピュラーな仕事。ポピュラーな女性。
ポピュラーな野菜。ポピュラーな人生。
フェイヴァリットとは違う、全体感に立ったちょっと都合の良い視点。
今、自分にとって大変を占めるもの。
今、自分以外の人間が大半を占めるもの。
通常、後者をポピュラーと呼ぶ事になるだろうが、自分の中のパズルパーツ押し絵にしてみたら、きっと私の感性こそ最もポピュラーと叫びたくもなるだろう。
ヨラテンゴが敢えて自発的出発〜相手先着な作品に位置付けたのは何故か。
個人界のプライベートと自然界のインフィニティを唯一繋ぐ事に成功している彼等の「今」のスタンスは、よりシンプルに、より正直に、けれど相も変わらず難解である。
まったく何時までたっても、ヨラテンゴはヨラテンゴだ。
まるでスーベニアのような気軽さでデッカいプレゼントをくれる。(chicchi)
YO LA TENGOを聴いていると、
この人生、悪くないんじゃないかなんて思えてくる。
POPULAR SONGS。何とも潔いタイトルが、ホーボーケンから届きました。(町田町子)
YO LA TENGO待望の新譜"POPULAR SONGS"の試聴会があり、ベガーズジャパンへブルスタDJ3人で行ってきましたよ。
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↑今回の発起人ツノダ氏とブルスタDJ chicchi
それぞれ3人のレビューはこの通り!
1:HERE TO FALL
15年前のハイラマスの様な浮遊間のあるサンプリングに始まり、チャイナタウンを憂愁している様なストリングが絡む、それでいて想像以上に勇ましいオープニングナンバー。前のめりながらどこか暖かみのあるベースラインがたまらなく気持ち良い。これから始まる大作へのヨラ的な気合いの注入。(chicchi)
2:AVALON OR SOMEONE VERY SIMILAR
ぎらぎらとした夏の日ざしではなく、ゆるやかな春の日ざしのきらめきに似ている一曲。ジョージアが歌いあげる、ヨラテンゴ流ビューティフル・スプリング・マーチ。(町田町子)
3:BY TWO'S
はてしなく続くと思ってしまうようなループが海の底のような深いところで揺れている。ストイックなベースラインがトイサウンドとも聞こえてくる。静かなる表層の歌唱はかたりかけるように。「美」を切なく奏でるのは伝統芸ともいえるのでは。(yusa)
4:NOTHING TO HIDE
これでもかという位にYO LA TENGO節が炸裂するバーストシューゲイジングポップチューン。キレる暴れるギターにループする低音。裏で楽しげに跳ね回るオルガン。どこを切っても鳥肌の立つ金太郎飴。我々bluestars djsにとってbest tune必死の疾走ナンバー。(chicchi)
5:PERIODICALLY DOUBLE OR TRIPLE
ベースにからむアイラの時折高くなる歌声(裏声一歩手前くらいの)が、とってもクール。アイラ=ルー・リード方程式、これにて完成!な一曲な、ヨラテンゴ流ブルースです。(町田町子)
6:IF IT'S TRUE
未来って、想像してみると楽しいよね。そうだよね。うん、なんとかなるよね。そんなの当然さ。そんな気になってなってくる、このストリングスとのハーモニーを聴いていると。(yusa)
7:I'M ON MY WAY
メロウな夏の終わりを彩るロマンチックなカクテルの様なナンバー。切なげな音に乗せられて「僕は向かっているよ」と、まるで歌うというより語りかけてくる様。彼等特有の親近感に溢れていて優しい気持ちにさせてくれる。チープだけど素敵なマジックに満ち溢れているのだ。(chicchi)
8:WHEN IT'S DARK
ちょっと泣きたくなるような切ないギターにのっかるジョージアの歌声、そして重なるアイラのコーラス。秋だもの。堂々と、おセンチ気分を盛り上げていきましょう。(町田町子)
9:ALL YOUR SECRETS
脈々と受け継がれる(まぁやっているのは同じジェームスだから当然か)陰の部分に潜むヨラテンワールド。ほんと、なんて云えばいいんだろう、ヨラテンゴのこの優しく包みこむようなサウンドは。(yusa)
10:MORE STARS THAN THERE ARE IN HEAVEN
まるでアイスランドの辺境値で鳴らされているのかと思ってしまう位に体感温度のある音。暖かい空の光と暖炉の揺らめく焔が永遠を信じさせてくれる。何十分も何時間も聴いていたくなるあまりに美しい彼等と僕等を繋ぐハイライトの一部。(chicchi)
11:THE FIRESIDE
もわっとした空気を、ギターが鋭く裂いてくるサイケデリックな一曲。ずっと聴いていると、小さな島の灯台のほとりで寝っころがりながら、海を眺めている気分になりました。ピカイチの浮遊感を味わいたなら、ヘッドホンから流れるこの曲をどうぞ。(町田町子)
12:AND THE GLITTER IS GONE
フィードバックと胸にのめり込む音。叫ぶ声。怪獣の鳴き声。ただただ音に溺れることで出しすぎたカセットテープのリールを巻き戻していく。ギターがぶつかる音。ひたすらに続く、スティックの先と動物の皮が張られたドラムスのてっぺんがぶつかる音。アルバムの終焉に向かって進んで行くエネルギーの最終放出に圧倒されるエンディング。(yusa)
みんな9月30日の発売を楽しみにしていてくれ!
その後アナログ盤のリリース予定もあるそう!なのでそっちも楽しみだ。
<chicchiベスト3>
1位:NOTHING TO HIDE
2位:ALL YOUR SECRETS
3位:MORE STARS THAN THERE ARE IN HEAVEN
<yusaベスト3>
1位:MORE STARS THAN THERE ARE IN HEAVEN
2位:AVALON OR SOMEONE VERY SIMILAR
3位:AND THE GLITTER IS GONE
<町田町子ベスト3>
1位:MORE STARS THAN THERE ARE IN HEAVEN
2位:AVALON OR SOMEONE VERY SIMILAR
3位:THE FIRESIDE
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※追記:ブルスタではNOTHING TO HIDEで盛り上がりたいな。
「ポピュラー・ソングス」
YO LA TENGO
2009年9月30日発売
¥2,490
BGJ-1002 MATADOR/BEGGARS JAPAN
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